「瀬戸内・しまなみ海道」 サイクリング・ツアー

2013 年 9 月 10~11 日に「瀬戸内・しまなみ海道」のサイクリング・ツアーに出かけました。この「しまなみ海道」は、本州・尾道から四国・今治まで瀬戸内海6列島の海峡をそれぞれつり橋で結んだ約 70 ㎞の高速道路で、1999 年(平成 11年)に全線開通しました。この高速道路の特徴は、つり橋に歩行者・自転車の専用道路が併設されており、瀬戸内海の風光明媚なサイクリングコースとしても有名です。自転車道路はつり橋を降りて、島内の一般道路を走りますので、尾道から今治までのサイクリング・ツアーでは 106㎞走りました。今回のツアーは、1泊 2 日で「のんびり瀬戸内海を走る」がコンセプトです。

このツアーは、県工同級生のサイクル仲間で健脚な山田幸祐氏が企画、彼の友人と 3 人で出かけました。愛用のロードバイクは輪行せずに現地でクロスバイクをレンタル。ツアー・ルート(左図)は、広島県・尾道→向島→因島→生口島→大三島→伯方島→大島→愛媛県・今治まで走り、途中名所旧跡を散策。宿はルートのほぼ中間 52㎞地点の大三島で民宿に泊まり、翌日は大三島から今治まで約 54㎞を走りました。
晴天、雲一つない秋空に恵まれ快適なサイクリング・ツアーを楽しむことができました。

10 日早朝、新幹線で尾道へ、車内では地図を広げてツアー・ルートの戦略会議。尾道駅を降りると改札口の横壁に高々とロードバイク 3 台がデモ展示されていて、サイクリングで町おこしやってるな、と強い印象を受けました。しまなみ海道は、自転車メーカー(GIANT)の協力を得て町おこしを進めているそうです。駅前にはレンタル・サービスやシャワー室も見受けられました。我々は、尾道駅から少し離れた場所でクロスバイクをレンタル、ここでサイクル・ジャージに着替えて、ザックを背負ってスタートしました。

つり橋の路面の標高は約 50m、一般道路から自転車専用のループ道を一気につり橋まで登ります。傾斜は4~7%、13%のところもありきつい登りでしたが、つり橋から降りるときは快適に走行しました。ツアー・ルートでのアップダウンはこのつり橋の数を6回繰り返します。その他は、島の海岸線を走るのでほぼ平坦道で、瀬戸内海の海岸景色を眺めながら快走できました。

この日の散策は因島の村上水軍城と生口島の耕三寺。村上水軍は、南北朝から室町戦国時代にかけて、瀬戸内海域の海路を制覇し、水軍王国として活躍、朝鮮半島から中国、東南アジアまで名が知られたとされる水軍城。耕三寺では、大正・昭和期に活躍した実業家の金本福松が鋼管製造業で事業に成功し、母のため建設した邸宅「潮聲閣」を見聞した。大三島へ到着し「道の駅」に立ち寄って小休止。冷えたオレンジジュースで喉を潤し、店員から島の生活の様子など聞いた後、ジュース代金サービスに感謝して民宿へ。民宿では、瀬戸内とあって美味しい海鮮料理が盛り沢山で食べきれないほどでした。

世界初の 3 連つり橋を大島より今治を望む ©Wikipedia より

最後のつり橋は世界初の3連つり橋で全長が4,1 ㎞の長大さ、この長大なつり橋ではバイクを止めて、しばし眼下の潮の流れや瀬戸内海のパノラマを楽しみました。全行程 106㎞をのんびり走破するつもりでしたが、脚力の衰えでやや忙しいツアーでした。

今治へ到着後、今治駅裏のサイクリング・サービスセンターでバイクを乗り捨て、簡易シャワーで汗を流してサッパリした後は、乾ききった喉をビールで潤し、ご当地グルメを堪能。今治からの帰路は、しまなみ海道を福山まで高速バスで逆走、高速バスの車窓からは、瀬戸内海の美しい景色を眺め、往路を喘ぎながら走った一般道を眼下に、しまなみ海道を走破した達成感を味わいました。福山からは新幹線で帰りました。

寄稿者:小林信雄(S31機械)